在宅医療・医療処置ガイド
バルーンカテーテル(尿道留置)とは?在宅管理の基本
在宅での排尿管理に用いられる「バルーンカテーテル(尿道留置カテーテル)」は、自力での排尿が難しくなった高齢者に広く使われる医療処置です。仕組みや正しい管理方法を理解することで、合併症のリスクを下げ、生活の質を保つことにつながります。本記事では、介護をするご家族やケアマネジャーの方に向けて、バルーンカテーテルの基本から在宅管理のポイントまでわかりやすく解説します。
本記事は医学的知識の提供を目的としており、個々の診断・治療は必ず担当医の判断に基づいて行ってください。
バルーンカテーテルとは
バルーンカテーテルとは、尿道から膀胱内へ細い管を留置し、先端の風船をふくらませて固定することで、持続的に尿を体外へ排出できるようにする医療器具です。排尿困難や尿閉、重度の排尿障害がある場合に用いられます。
主な目的
- 尿を安定して排出する
- 膀胱内の尿の貯留を防ぐ
- 腎機能悪化や感染リスクの軽減を図る
- 在宅療養中の排尿管理をしやすくする
対象となる方
- 前立腺肥大症などで尿が出にくい方
- 脳梗塞や神経疾患などで排尿障害がある方
- 寝たきりや重度要介護状態でトイレ移動が困難な方
- 術後や病状により一時的な排尿管理が必要な方
在宅での管理ポイント
注意したいトラブル
感染
発熱、尿のにごり、悪臭、下腹部痛などがあれば注意が必要です。
閉塞
尿が急に出なくなった場合は、屈曲や詰まりの確認が必要です。
自己抜去
認知症などで無意識に引っ張ってしまうことがあります。固定や見守りが重要です。
受診や相談の目安
- 尿が出ない、極端に少ない
- 強い痛みや違和感がある
- 血尿が続く
- 発熱や悪寒がある
- カテーテルが抜けた、破損した
こうした症状がある場合は、早めに主治医や訪問診療チームへ相談してください。
監修医師
佐藤 靖郎
医師・医学博士
専門:消化器外科、在宅医療、高齢者医療、がん緩和ケア
在宅医療のご相談
バルーンカテーテル管理や在宅療養について不安がある場合は、医療機関へご相談ください。
TEL:045-978-0455