在宅医療とは

住み慣れたご自宅で、患者様らしい生活を続けながら医療を受けられる訪問診療サービスです。

理事長からのメッセージ

医師として30年以上の経験を持つ私は、これまで700名を超える患者様の在宅医療に携わってきました。

76歳のS様は、末期がんで余命3ヶ月と宣告されましたが、在宅医療を選択されたことで、ご家族との時間を大切にしながら6ヶ月以上、穏やかに過ごされました。

「最期まで自分らしく生きる」という願いに寄り添い、患者様とご家族の笑顔を守る在宅医療を提供してまいります。

患者様の声

進行性の肺がんと診断され、病院での治療を続けるか悩んでいました。あざみ野クリニックの在宅医療を選んだことで、88歳の私でも家族と共に過ごしながら、専門的な医療を受けることができています。先生方やスタッフの親身な対応に、毎日が安心して過ごせています。

A様(88歳)・在宅医療6ヶ月目

よくあるご質問

費用はいくらかかりますか?

在宅医療(訪問診療)の費用は主に医療保険から支払われ、患者様の自己負担は保険種別や年齢によって異なります。70歳以上の医療保険1割負担の方の場合、月2回の訪問診療で以下の費用が一般的です:

  • 在宅時医学総合管理料:約4,250円/月
  • 訪問診療料:約1,800円/月(2回分)
  • 合計:約6,000~7,000円/月(医療保険分)
  • 居宅療養管理指導費(介護保険):約600円/月
  • 総合計:約6,600~7,600円/月

医療費には上限があり、70歳以上の方は1割負担の場合、月額8,000円まで、2割負担の場合は月額18,000円までとなります。また、高額療養費制度を利用することで、さらに医療費負担を軽減できる場合があります。

緊急時の対応はどうなりますか?

24時間365日の対応体制を整えており、緊急時には迅速に対応いたします。当院の実績では、夜間・休日の相談件数は年間約150件、緊急往診は年間約45件です。常に連絡がとれる体制を整えております。

家族の負担は大きくなりますか?

介護のご負担を軽減するため、訪問看護師、ケアマネージャー、ホームヘルパーなど多職種と連携しています。また、ご家族の休息(レスパイトケア)のため、一時的な入院調整も可能です。ご家族の状況に合わせた無理のないプランをご提案いたします。

訪問診療の流れ

初回相談

患者様・ご家族の希望や生活状況、疾患についてお話を伺います。費用や体制についてもご説明します。

診療計画の作成

患者様の状態に応じた訪問診療計画を作成します。多職種での連携体制も構築します。

定期訪問診療

通常は2週間に1回の定期訪問を行います。状態に応じて頻度を調整することも可能です。

多職種連携

訪問看護師、薬剤師、ケアマネージャーなどと情報共有を行い、チームで患者様を支えます。

家族サポート

ご家族への介護指導や精神的サポート、レスパイトケアの提案も行います。

継続的なケア

状態変化に応じて診療計画を見直し、継続的なケアを提供します。1日に10数件の訪問を行っています。

医学的エビデンス

98.7%

患者満足度

当院調査(対象患者数700名)

向上

多くの患者様でQOL(生活の質)の向上を実感

16.9%

在宅看取り率

出典:第一生命経済研究所2023年調査