胃ろう管理
メディカルクリニックあざみ野では、在宅医療において胃ろう(PEG)の管理を専門的に行っています。胃ろうの定期的な交換や日常のケア方法など、患者様とご家族が安心して在宅生活を送れるようサポートいたします。
胃ろう(PEG)とは
胃ろう(PEG: Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)とは、口から十分に栄養を摂取することができない患者様のために、内視鏡を使用して腹部から直接胃に小さな穴を開け、そこから栄養を摂取するための管(チューブ)を留置する処置です。
主な適応症
- 脳血管障害による嚥下障害
- 神経変性疾患(ALS、パーキンソン病など)
- 認知症の進行により経口摂取が難しくなった方
- 頭頸部の腫瘍や手術後
- 長期の経管栄養が必要な方
日常管理のポイント
定期的な交換
胃ろうチューブは原則として3〜6ヶ月ごとに交換が必要です。当院では訪問診療で定期的な交換を行い、患者様の負担を最小限に抑えます。
感染予防と皮膚ケア
胃ろう周囲の皮膚を清潔に保つことが重要です。毎日の洗浄方法や適切な消毒方法をご指導します。皮膚のただれや発赤などの早期発見と対応を行います。
栄養管理
患者様の状態に合わせた栄養剤の選択、注入速度、水分管理を行います。栄養状態を定期的に評価し、最適な栄養プランを提案します。
合併症対策
逆流性食道炎や下痢・便秘などの合併症に適切に対応します。体位の工夫や薬剤調整などで快適な生活をサポートします。
トラブル対応
胃ろうに関するトラブルに迅速に対応いたします。以下のような症状があれば、すぐにご連絡ください。
チューブトラブル時
- 胃ろうチューブの抜去や逸脱
- チューブの詰まり
- 栄養剤の漏れ
- バンパー埋没症候群
感染症状がある場合
- 胃ろう周囲の発赤、腫れ、熱感
- 膿や異臭のある分泌物
- 38℃以上の発熱
24時間対応
トラブル発生時には24時間体制で対応いたします。緊急時には専用ダイヤルにご連絡ください。状況に応じて往診や処置を行います。
ご家族へのサポート
胃ろうを持つ患者様のご家族・介護者様への教育とサポートも重視しています。
- 胃ろうケアの実践指導(洗浄・消毒方法など)
- 栄養剤注入の手順と注意点
- 緊急時の対応方法
- 介護者の負担軽減のための工夫
- 精神的サポートやご相談対応
当院の胃ろう管理体制
メディカルクリニックあざみ野では、胃ろう管理において以下のようなサポートを提供しています。
定期的な往診と評価
原則として2週間に1回の定期往診で、胃ろうの状態確認と全身状態の評価を行います。必要に応じて訪問頻度を調整します。
チューブ交換
3〜6ヶ月ごとに計画的な胃ろうチューブ交換を行います。患者様の負担を最小限にするよう、熟練した技術で安全に交換します。
多職種連携
訪問看護師、管理栄養士、歯科医師などと連携し、総合的な栄養管理と口腔ケアを提供します。チームで患者様をサポートします。
定期的な栄養評価
血液検査や身体測定により栄養状態を定期的に評価し、適切な栄養剤の選択や注入方法の調整を行います。
QOL向上の取り組み
胃ろうがあっても可能な限り経口摂取を試みるなど、患者様のQOL向上を目指した取り組みを行います。
お問い合わせ・ご相談
胃ろう管理についてのご相談・お問い合わせは、代表電話でお気軽にご連絡ください。
専門スタッフが丁寧にご対応いたします。
受付時間:平日 9:00〜18:00
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