在宅人工呼吸器管理
メディカルクリニックあざみ野では、在宅で人工呼吸器を使用される患者様とご家族様を24時間体制でしっかりとサポート。安心して在宅療養を続けられる環境づくりをお手伝いします。
対象となる主な疾患
神経筋疾患
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症など、呼吸筋の機能が低下する疾患
呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、肺結核後遺症など、肺の機能が低下する疾患
その他の疾患
脳血管障害後遺症、重症心不全、肥満低換気症候群など、様々な原因で呼吸機能が低下する状態
当院の在宅人工呼吸器管理
- 定期的な訪問診療:状態に応じて週1〜2回の訪問で呼吸状態を評価
- 24時間対応体制:人工呼吸器トラブルは命に関わるため常時対応
- 機器管理と点検:呼吸器設定の確認と必要に応じた調整
- 多職種連携:訪問看護師、理学療法士、医療機器メーカーとの協働
- 在宅環境の整備:電源環境や療養スペースの確認と提案
安全管理と緊急時の対応
人工呼吸器は生命維持装置であるため、安全管理が最も重要です。当院では以下の対策を徹底しています:
日常的な安全管理
- 人工呼吸器の定期点検と設定確認
- 回路の定期的な交換と清潔管理
- アラーム設定の確認と対応方法の指導
- バッテリー残量確認と停電対策
緊急時の対応体制
- 24時間365日の医師・看護師による対応
- バックアップ用手動式換気バッグの準備
- 停電時の対応マニュアル作成と訓練
- 緊急入院先の確保と連携体制
ご家族へのサポート
在宅人工呼吸器管理では、ご家族の理解と協力が不可欠です。当院では患者様だけでなく、ご家族への包括的なサポートも提供しています。
技術的サポート
- 人工呼吸器の基本操作方法の指導
- アラーム対応の実践トレーニング
- 日常的なケアの方法(加湿器の水補充など)
- 気管吸引が必要な場合の手技指導
精神的・社会的サポート
- 介護負担軽減のためのアドバイス
- レスパイトケア(介護者休息)の調整
- 医療費助成制度の案内と申請支援
- 患者会や家族会の紹介
在宅人工呼吸療法の導入までの流れ
入院中の評価と準備
呼吸器内科または神経内科での入院評価と人工呼吸器の導入を行います。必要に応じて気管切開や在宅医療への移行準備を進めます。
退院前カンファレンス
病院スタッフ、当院医師、訪問看護師、ケアマネージャー、ご家族が参加し、在宅での医療・介護計画を策定します。
在宅環境の整備
電源環境や療養スペースの確保、人工呼吸器やバックアップ電源の手配、介護ベッドの準備などを行います。
退院・在宅医療の開始
退院直後は訪問頻度を高めに設定し、安全な在宅療養のスタートをサポート。状態に応じて訪問頻度を調整します。
多職種連携体制
当院では人工呼吸器を使用される患者様に対して、様々な専門職がチームとなって支援します。
医療チーム
- 医師:定期診察、呼吸器設定調整、緊急対応
- 訪問看護師:日常管理、喀痰吸引、家族指導
- 理学療法士:呼吸リハビリ、体位ドレナージ
- 臨床工学技士:機器メンテナンス、設定確認
介護・生活支援チーム
- ケアマネージャー:サービス全体のコーディネート
- ヘルパー:日常生活支援、介護補助
- 医療機器メーカー:機器のトラブル対応
- 薬剤師:薬剤管理、服薬指導
お問い合わせ・ご相談
在宅人工呼吸器管理についてのご相談・お問い合わせは、代表電話でお気軽にご連絡ください。
専門スタッフが丁寧にご対応いたします。
代表電話:045-978-0455
受付時間:平日 9:00〜18:00