気管支喘息
気管支喘息は気道の慢性的な炎症性疾患です。咳、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)、息苦しさなどの症状が、特に夜間や早朝に悪化することが特徴です。適切な治療と日常管理で症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。
主な症状と誘因
- 繰り返す咳(特に夜間・早朝に悪化)
- 喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)
- 胸部の圧迫感や息苦しさ
主な誘因:アレルゲン(ハウスダスト、花粉など)、運動、気温の変化、感染症、ストレス、特定の薬剤
検査と診断
- 血液検査:アレルギー素因の確認(IgEなど)
- ピークフローモニタリング:自宅での呼気流量測定による経過観察
注意:肺機能検査や画像検査が必要な場合は、連携医療機関をご紹介します。
治療と日常管理
- 吸入ステロイドを中心とした長期管理薬による炎症の抑制
- 発作時の対応:速効性気管支拡張薬の適切な使用
- 吸入手技の指導:効果を最大化する正しい吸入方法
- 環境整備:アレルゲン回避、加湿・空気清浄機の活用
併存症と合併症
- アレルギー性鼻炎:多くの喘息患者さんに合併
- 副鼻腔炎:上気道の慢性的な炎症
- 胃食道逆流症(GERD):症状悪化の原因になることも
これらの併存症の適切な管理も喘息コントロールに重要です。
予防と推奨ワクチン
喘息患者さんは以下のワクチン接種をお勧めします:
- インフルエンザワクチン:毎年の接種が重要
- 肺炎球菌ワクチン:特に高齢者や重症喘息の方に推奨
- RSウイルスワクチン:呼吸器感染症の予防に
重要なお知らせ
当院ではがん治療中(丸山ワクチン接種中)の患者様が多く来院されています。喘息症状に加えて発熱などの感染症状がある場合は、患者様の安全のため、事前にお電話ください。検査設備が整った連携医療機関「AIプラスクリニックたまプラーザ」をご紹介することがあります。