糖尿病|疾患別情報
糖尿病は血液中の糖(血糖値)が高くなる病気で、初期には自覚症状がないことも多く、放置すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。メディカルクリニックあざみ野では、糖尿病の早期発見・早期治療から長期的な管理まで、一人ひとりに合わせた治療方針をご提案します。
重要なお知らせ
当院では、がん治療中の患者様(丸山ワクチン接種中)が非常に多く通院されています。免疫力が低下している患者様を感染リスクから守るため、以下のような対応をとっております。
インフルエンザやコロナウイルス感染症が疑われる場合は、より詳細な検査が必要となるため、連携医療機関「AIプラスクリニックたまプラーザ」をご紹介しております。
患者様の安全確保と適切な医療提供のため、ご理解とご協力をお願いいたします。
糖尿病について
糖尿病は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の作用不足により、血液中の糖(血糖値)が高くなる病気です。当院では特に患者数の多い「2型糖尿病」を中心に診療を行っています。
放置するリスク
糖尿病は初期には自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれ、気づかないうちに進行することがあります。長期間放置すると、以下のような深刻な合併症を引き起こすことがあります。
- 神経障害(末梢神経障害):手足のしびれや痛み、感覚低下などが起こります。感覚が鈍くなることで、気づかないうちに足に傷ができ、悪化することもあります。
- 腎症(糖尿病性腎症):腎臓の機能が徐々に低下し、最終的に人工透析が必要になることもあります。早期発見・早期治療が非常に重要です。
- 網膜症(糖尿病性網膜症):網膜の血管が障害を受け、視力低下や失明につながる恐れがあります。定期的な眼科検診が重要です。
- 大血管障害:動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。
症状
症状がない、または気づきにくいことが多いですが、以下のような症状が現れることがあります。
- 喉の渇き、多飲
- 多尿(特に夜間頻尿)
- 疲れやすい、だるさが続く
- 体重減少(急激な場合も)
- 傷が治りにくい
- 視力の変化
治療・管理
食事療法
糖尿病治療の基本です。適切なカロリー摂取と栄養バランスを整えることで、血糖値のコントロールを行います。当院では、管理栄養士との連携による個別の食事指導も行っています。
運動療法
適度な運動は血糖値の改善だけでなく、肥満解消や心血管疾患の予防にも効果的です。一人ひとりの体力や生活スタイルに合わせた運動プランをご提案します。
薬物療法
食事・運動療法で血糖コントロールが十分でない場合は、経口血糖降下薬やインスリン注射などの薬物療法を行います。症状や検査結果に基づいて、最適な薬剤を選択します。
検査・診断
血糖値検査
空腹時血糖値や食後2時間血糖値を測定し、糖尿病の診断および血糖コントロールの評価を行います。当院では、採血による正確な血糖値測定を実施しています。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1-2ヶ月の平均的な血糖コントロール状態を反映する重要な指標です。定期的に測定することで、治療効果を評価します。
脂質検査
コレステロール値や中性脂肪を測定し、動脈硬化などの合併症リスクを評価します。糖尿病患者さんは脂質異常症を合併しやすいため、定期的な検査が重要です。
腎機能検査
尿検査や血液検査で腎臓の機能を評価します。糖尿病性腎症の早期発見に重要です。
セルフケア・予防
フットケア
神経障害により足の感覚が鈍くなると、小さな傷が重症化するリスクがあります。毎日の足のチェックと適切なケアが重要です。当院では、フットケアの指導も行っています。
予防接種
糖尿病患者さんは感染症にかかりやすく、重症化するリスクも高いため、以下のワクチン接種をお勧めしています。
- インフルエンザワクチン(毎年)
- 肺炎球菌ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
低血糖対策
インスリンや一部の糖尿病薬を使用している方は、低血糖を起こす可能性があります。低血糖の症状(冷や汗、動悸、手の震え、意識障害など)を知り、適切に対処することが重要です。
合併症管理
定期的な眼科検診(年1回以上)や腎機能チェックなど、合併症の早期発見・早期治療が重要です。当院では連携医療機関と協力し、総合的な管理を行っています。
お問い合わせ
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受付時間:平日 9:00〜18:00
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