脂質異常症

メディカルクリニックあざみ野では、脂質異常症の適切な管理で動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばすサポートをいたします。コレステロールや中性脂肪の異常値を改善し、心臓病や脳卒中などのリスク低減を目指します。

脂質異常症とは

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が基準から外れた状態です。放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。

主な脂質の種類

  • LDLコレステロール(悪玉):過剰になると血管壁に沈着し、動脈硬化の原因となります。
  • HDLコレステロール(善玉):血管壁からコレステロールを取り除く作用があり、動脈硬化を防ぎます。
  • 中性脂肪(トリグリセリド):余分なエネルギーを蓄える成分で、過剰だと心疾患リスクが高まります。

主な原因

  • 食生活(高脂肪・高糖質食)
  • 運動不足
  • 喫煙・飲酒
  • 肥満・内臓脂肪蓄積
  • 加齢・遺伝的要因

診断基準

日本動脈硬化学会のガイドラインによる診断基準(空腹時):

LDLコレステロール

140mg/dL以上:高LDLコレステロール血症

HDLコレステロール

40mg/dL未満:低HDLコレステロール血症

中性脂肪(トリグリセリド)

150mg/dL以上:高トリグリセリド血症

治療方法

食事療法

  • 飽和脂肪酸(肉の脂身、バターなど)の摂取を控える
  • 魚(EPA・DHA)や植物油(オリーブオイルなど)の良質な脂質を摂取
  • 食物繊維を多く含む野菜、果物、全粒穀物を積極的に摂取

運動療法

  • 有酸素運動(ウォーキング、水泳など)を週3-5回、30分以上
  • 軽い筋力トレーニングでインスリン抵抗性を改善

薬物療法

  • スタチン:LDLコレステロールを低下させる第一選択薬
  • フィブラート系:主に中性脂肪を低下
  • エゼチミブ:腸管からのコレステロール吸収を阻害
  • EPA製剤:中性脂肪を低下させ、抗炎症作用も

動脈硬化予防のために

脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、以下のリスクが高まります:

  • 心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患
  • 脳梗塞などの脳血管疾患
  • 末梢動脈疾患(下肢の血流障害)

当院では、以下の対策をサポートします:

  • 定期的な血液検査による脂質プロファイル評価
  • 生活習慣病の総合的なリスク評価
  • 管理栄養士による個別の食事指導
  • 患者様の生活背景に合わせた実践可能な生活改善プラン

お問い合わせ

脂質異常症の診療についてご不明な点や、受診をご希望の方は、お電話にてお気軽にご連絡ください。

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